戦艦型(花魁型)アスペルガーの論 0「しかし災難に逢う時節には災難に逢うがよく候 かしこ。」
__ 文化の日、ゴジラの日、まんがの日 記念 __
11/3は初代ゴジラ封切日にして手塚治虫の誕生日(その4)
そして【銃閉症】『ハクソー・リッジ』評 を書いた一年後
この記念日に合わせ、下記の通りタイトル変更いたします。
「戦艦型(花魁型)アスペルガーの論」
本ブログタイトルの変遷
シンクロニズム 戦艦の論 1 〜 6-11
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戦艦の論 THE SEVEN I〜XXI、THE EIGHT I
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戦艦型(花魁型)アスペルガーの論
以上
以下は再録
2012-10-25 0(LOVE)と幻想のシンクロニズム 3
シンクロニズム 戦艦の論 セカンドシーズン 2 「攻撃を一点に集約せよ、無駄な事はするな。」
「戦 艦」とは、
最も強大な攻撃力と、
最も強固な防御力と、
最も長大な機動力とを兼ね備えた、
有人施設のことである。
なお、外観については特に限定せず、
水上艦艇のみを言い表す訳ではない。
広義には軍艦のことを戦艦と呼ぶが、
第二次大戦までは、軍艦(駆逐艦なども含まれる)の中でも、
特にその階級を表しており、
当時最大の攻撃力を持っていた兵器が火砲であったので、
その大きさと、装甲の厚みと、運用者の数に比例し、
戦艦も年代を追って巨大化した。
〜戦艦出現と消滅、再登場までの歴史 古代・中世・近世 〜
7世紀、日本(倭国)「白村江の戦い」(アウェイ戦)に敗れる →国家防衛意識の高まり
10世紀、中国で火薬発明(当初は威嚇効果のみ)
12世紀、平清盛、日本の懐近く(ホーム)に初めて国際貿易港を開港(後の神戸港)
13世紀、少弐景資、北九州(日本の辺要)にて元(連合)軍撃滅 →ヨーロッパ、アジアの中で日本のみ
15世紀、大砲が戦争で本格使用される。
16世紀、携行火砲(火縄銃)量産技術の発達 →保有数で日本が世界No.1となる
兵器開発(発明)において、日本は遅れをとっていたが、
その運用方法(革新)では、他国を圧倒的に凌駕していた。
織田信長の戦略的優秀性を証明する「種子島銃の三段撃ち」(通説)は、
後に虚飾を加えられた話かもしれない。
しかし、この教訓(「事実上の作り話」)があったお陰で明治の海軍は、
最強と恐れられたロシア艦隊を一斉射撃の餌食にする事が出来た。
信長は、戦船の防御にも手を抜かなかった。
彼は、造船の常識を打ち破って木造船に鉄板を貼付けさせている。
その後、鉄製の船を史実で見つけるには、19世紀まで待たなくてはならない。
〜戦艦出現と消滅、再登場までの歴史 近代 〜
19世紀末、米国艦隊浦賀来航 →祝砲の爆音に驚き、長き鎖国を解く
勝海舟、神戸海軍操練所設立
20世紀初頭、日本艦隊、海戦において空前絶後の大勝利 →地球規模で戦艦建造競争に突入
1930年
神戸沖にて「特別大演習観艦式」開催
御召艦「霧島」ほか、「日向」、「青葉」、「赤城」など計165隻参加
→ 摩耶山(六甲)が見学者で埋まり、大衆がニュース映画で初めて「戦艦を目撃」する。
艦隊決戦、または戦艦保有状況により、
国家外交の問題が決着するという時代の幕が開き、
海軍軍人は花形職業となる。
尖閣、オスプレイ、拉致等の外交課題は、
民主的対話や、芸術交流や、経済援助や、
暴動・デモ・ボランティア・テロ・大量ツイートなどの実力行使を伴わなくとも、
超弩級戦艦一隻を背後に従えた威圧によって、
早期進展させることが可能であった。
この普遍原則を、ここでは仮に「戦艦の論理」と言う。
〜戦艦出現と消滅、再登場までの歴史 近現代・現代〜
1941年
日本帝国海軍「空母機動部隊」真珠湾を攻撃、無傷の大戦果を上げる。
しかし、機動力に劣る後方の「戦艦」は一発の砲弾も撃たないまま帰投。
1945年
水上特攻の「大和」、披水爆実験の「長門」、戦艦最期の断末魔を上げる。
そして、太平洋の奥底で眠っていた英霊は、
ゴジラに怨念を託して東京湾上陸する。→1954年
芹沢博士(平田昭彦)、入水心中(特攻)。
1957年
『地球防衛軍』の安達博士(志村喬)、
宇宙人の侵略に対する早期警戒を主張。
1959年
『宇宙大戦争』の安達博士(千田是也)、
強力なる熱線砲と、敵宇宙基地攻撃用のロケット(「事実上の戦艦」)を同時開発。
1968年
神戸にて「国際防衛会議」開催
ペダン星人の報復攻撃(観測ロケット打ち上げを「事実上の攻撃」と受け取ったため)
→ M78星雲よりの武力提供者、キングジョーに敗れる
1974年
九州沖に沈んでいた大和を、イスカンダルの技術供与により宇宙戦艦に改造(「事実上の置き換え」)
→ ガミラスとの戦いに勝利する
大艦巨砲主義、すなわち時代遅れの象徴であった戦艦は、
テクノロジーの発達により、物理的には陳腐化したが、
その論理と精神性は、ヤマト神話と共に未来へ継承される。
http://d.hatena.ne.jp/BRIDGET/20121025/1351105973
より