2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

シンクロニズム 戦艦の論 2-11 「必ずここへ帰って来ると、手を振る人に笑顔でこたえ」

第一章 〜 第三章 第8話まで「八艘飛び」要約 時は22世紀末。 天上から「逆落とし」で来襲する、 ガミラスに対しなすすべない遠い未来の子孫は、 地下のシェルターに身を潜めていた。ある日、彼らはイスカンダルという、 彼方からの救世主に出会う。唐突に「…

シンクロニズム 戦艦の論 2-10 「雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでも」

『2001年宇宙の旅』とは、 最も難解な表現と、 最も熱狂的な支持と、 最も強烈な影響力とを有している、 無限に遠き空の彼方を舞台にした、 哲学もしくは宗教探索である。 それは「ケモノ」がヒトとなり、ヒトが「何ものか」に到達するまでの、 尊い人類史を…

シンクロニズム 戦艦の論 2-9 「日は断崖の上に登り、憂ひは陸橋の下を低く歩めり」

漂泊者の歌 (抄録) 過去より来りて未来を過ぎ 久遠の郷愁を追ひ行くもの。 いかなれば滄爾として 時計の如くに憂ひ歩むぞ。 石もて蛇を殺すごとく 一つの輪廻を断絶して 意志なき寂蓼を踏み切れかし。 ああ 悪魔よりも孤独にして、、 全文→ 萩原朔太郎 漂泊…