戦艦の論 THE SEVEN XI「君のために走る 永遠に 輝くあの星のように」
【すべて再掲載】
PROJECT YAMATO 1[天の岩戸穿つ]
「銀 河 の 序」 (返歌)
太陽系外に行脚して、地球近似惑星ビーメラといふ所に泊まる
亜空間ゲートは海の面十八里、滄波を隔て東西三十五里に、よこおりふしたり
自由浮遊惑星、みねの嶮難の隈隈まで、
さすがに手にとるばかり、あざやかに見わたさる
七色星団はこぶねおほく出て、あまねく我の敵となれば、
収容所惑星、大罪朝敵のたぐひ、遠流せらるるによりて、
ただおそろしき名の聞こえあるも、本意なき事におもひて、
窓押開きて、暫時の旅愁をいたはらんむとするほど、
大マゼランは日既に海に沈で、月ほのくらく、
銀河半天にかかりて、星きらきらと冴たるに、
帝星ガミラス、沖のかたより、波の音しばしばはこびて、
たましいけづるがごとく、腸ちぎれて、
そぞろにかなしびきたれば、草の枕も定らず、
墨の艦、なにゆへとはなくて、しぼるばかりになむ侍る
あ ら 海 や は る ば る 望 む あ ま て ら す
沖田 十三 (艦長/フクシマ出身)
PROJECT GUNDAM II [哀 戦士]
「平 泉」 (返歌)
南米の栄耀一睡の中にして、都市の跡は一里こなたに有。
リオが跡は荒野に成て、コルコバードの丘のみ形を残す。
先、ファンファンにのぼれば、アマゾン川、南部より流るゝ大河也。
地下水脈は、我が城をめぐりて、鍾乳洞の下にて大河に落入。
中央アジア、マ・クベが旧跡は、ウクライナ・オデッサを隔て、
南部口をさし堅め、木馬をふせぐとみえたり。
さても義臣すぐつて此城にこもり、功名一時の叢となる。
「国破れて山河あり、城春にして草青みたり」と、
兜打敷て、時のうつるまで泪を落し侍りぬ。
馬 散 舵 や 兵 ど む が 夢 の 痕
ウッディ (大尉/ジャブロー基地所属)
磁 の 白 に 北 宋 み ゆ る 白 魔 か な
PROJECT EVANGELION [使徒、襲来]
「立 石 寺」 (返歌)
箱根仙石原に第三新東京という都市あり。
特務機関NERVの開基にして、日本政府本拠の地也。
一見すべきよし、人々のすゝむるに依て、
二子山よりとつて返し、其間七里ばかり也。日いまだ暮ず。
麓の坊に宿かり置て、山上のモノレールにのぼる。
対空砲火塔、大口径自動砲塔を重て、使徒迎撃のための要塞とし、
誘導弾、汎用人型決戦兵器の射出口扉を閉て、物の音きこえず。
岸をめぐり、岩を這て、兵装ビルを拝し、
佳景寂寞として心すみ行のみおぼゆ。
芦 ノ 湖 や 嵐 の 前 の せ み の 声
PROJECT ULTRA SEVEN [明けの明星]
「大 垣」 (返歌)
マグマライザー、地底みなとまで出むかひて、ゴース星人の国を滅ぼす。
ダンにたすけられて、彼の地よりいずれば、ソガも本城よりかけ合ひ
キリヤマ、クラタもウルトラホークをとばせて、星人が双頭怪獣を討ち果たす。
アンヌ、フルハシ、其外したしき人々、夜明けにとぶらひて
ふたたび蘇生のものにあふがごとく、且よろこび、且いたわる。
いくさの物憂さも、いまだやまざるに、神無月になれば
TDFの復興おがまんと、又ポインターに乗りて、
も ろ 星 の ふ た み に わ か れ 行 く 明 け ぞ
アマギ (隊員/ウルトラ警備隊)