シンクロニズム 戦艦の論 4-10「よーしみんな片付けるぞ、40ミリ催涙弾を正面からお見舞いしてやれ」





「最後の戦艦」の論  パンドラ編




 「全機に告ぐ、ミサイルに変更。」


 「全、ミサイル、発射。」



 ____!__!_!!



傷つき逃げ惑う先住民、

倒壊する魂の大樹、

焼かれて行く精霊の森、、。



 「良くやった、最初の一杯は俺のおごりだ」




時は2154年
人類は、外惑星系の衛星パンドラに侵攻を開始した。
地球には存在しない「飛行石」(風ナントカ)を採掘するためだ。

エイリアン(宇宙人)側の重武装ヘリの隊列に、
一等ガミラス人のように青く、ビーメラ星人のように未開な、
先住種族たちは弓矢を放つが、コツコツと風防に当たるだけで、
科学や産業と無縁な彼らの武器では、まるで歯が立たない。

攻撃が完了し、帰投する指揮官「クオリッチ」大佐の顔には、
余裕の表情と、ハーロックばりの傷跡が刻まれている。



〜 クララ、パンドラの大地に立つ 〜


この作戦の前、大佐は元海兵隊員の「タツヤ」を、
ウルトラ変身させ、密偵として原住民「ナヴィ」に放っていた。
表向きは、警護役だが侵攻のための情報を持ち帰るのが、
車椅子の弱者に課せられた職務であった。

もともと、トレーニングを積んだカズヤ(?)が、
その任務を担うはずだった、しかし、事故死したため、
双子の兄弟であるタツヤが代理となった。

リツコ博士 は、軍人上がりの代役に反発するが、
一緒に、部族の中で融和政策を進めるうち、
次第に彼を応援する存在になる。

その地球人のアバター(神経接続された人造人間)は、
再び、大地に立つ感触を味わい、迷い込んだトトロの森で生命の充実を取り戻す。
そして、ナヴィと、姿と同時に「心」もシンクロし、
やがて周辺勢力を率いて反乱を起こすのであった。

通常の三倍の巨体で圧倒する朱雀、
タツヤ専用「赤い翼竜」を操る彼は、
いつしか戦士たちのリーダーに育っていた。



〜 翔べ ! アスカ・ラングレー 〜


この動きを察知した警備隊(実際は侵攻軍)は、
ナヴィを根絶やしにすべく総攻撃の準備に入った。

手が長く首のないロボノイドに、武装を施したメカを地上制圧部隊の主力とし、
ギガントの迫力と、コムサイのスマートさを兼ね備えた大型シャトルに爆薬を積載し、これを事実上の爆撃機に仕立てている。

近代兵装であるが、
唯一のウイークポイントがミノフスキー粒子(風ナントカ)のお陰で、
レーダーが効かないことだ。
そのため有視界でないと戦えず、どうしても接近戦になり、
誘導ミサイルで片を付けられないのだ。



 「パパが先導し目標に向かう。」


 「失敗は許されん、敵は近い、、」


 「ワルキューレ16、爆撃用意。」

 
 「、、。」


 「全機へ!発砲を許可する!発砲を許可する!!」



ナヴィたちは空と陸で、死力を尽くして抗った。
しかし劣勢ははね返せない、退却を余儀なくされた時に、
聖なる森の神がこたえた。

腐海の地上軍と空中騎兵隊は、
怒り狂って突進する王蟲や、
原始トンボの空襲に合い総崩れとなった。

タツヤはクオリッチ大佐の「ガンシップ」に取り付き、
未来少年コナンのように機体の上で戦った。
やがてエンジンは火を噴き、最後の戦艦(ガンシップ)は落下を始める。
屈強なクオリッチ大佐は、格納していたロボノイド(風ナントカ)に飛び乗り、
地上に激突する前に、辛くも脱出を果たした。

タツヤとロボノイドの一騎打ちが始る。
アバターゼントラーディ人並みに巨体なので、
バルキリー(ワルキューレの英語読み)みたいなメカ相手でも、
肉弾でそこそこ対等に戦えるのだ。

そこで、大佐はアバターではなく、
脳波コントロールされるメカゴジラの弱点を応用するように、
操っているタツヤ本体に迫った。

だが危機一髪、タツヤと恋に落ちたもののけ姫が、
大佐を弓矢で撃ち抜いた。アシタカのように。

指揮官を失った傭兵部隊と、
出資者に成果報告できなくなった採掘部隊は、
退却勧告を受けざるを得なかった。



 「エイリアン(主にアメリカ人)たちは死に行く地球に帰り」


 「ほんの数人で残ることになった、、」




 2016年公開『アバター2』へ続く





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