シンクロニズム 戦艦の論 4-9「コナン、、生きて、、生きて、、生きて、、。」




「最後の戦艦」の論 ハイハーバー編



 「ラナーっ!」


 「死ぬなーっ!!!」



第三次世界大戦から十数年、
地球に生き残ったわずかな人々の間で、
再び争いが始ろうとしていた。
その行方を左右する少女ラナが、
時の権力者によって連れ去られる。

これを、危険をかえりみず追いかけるのが
未来少年コナン」である。

孤島に生まれ、孤島に育ち、
七人目のサムライのように、何ものにも属さず、
健康優良不良少年金田のように、たくましい生命力を備えている。

奮闘するコナンであるが、やがて海からやって来た敵に捕まって、
手錠をかけられてしまう。

美少女ラナはタイタニック号のような船首に、
羽交い締めのローズと同様に立たされている、
縛られているので、両手を広げたナウシカのポーズはとれない。

ラナは海上にコナンを見つけると、
縄を必死にほどき、救命ボートを奪って彼を救った。
しかし、艦砲射撃を受け一瞬にして沈没、
手錠のコナンは今、ジャックのごとく海中にあった。

ラナが、自分を助けてくれたコナンのために、
何度も海中へ潜って空気を届けに行くシーンは、
タイタニック』より早く、アニメ史に残る名場面となった。





 「コナンは、あたしのためにいつもいつも戦ってくれたわ」



 「でも、さっきのあれ、」

 「ラナの、とっても大切な宝ものじゃなかったの?」



 「ううん(笑)、コナンやジムシーの方が何百倍も大切。」




と、言ったのは、命の次に大事にしていた、
大きな宝石のペンダントを、ローズのように投げ出した後のセリフだ。




 「この村は、」


 「2008年の大変動の時にも、海に沈まずに、」


 「この星(地球)でたった一つ残された、人間の村なんですって、」


 「大切に守って行かなければ、枯れてしまうの。」




ラナとコナンは、産業革命前の文化を取り戻すことで、
なんとか存続を保っている島、ハイハーバーに辿り着いていた。

その村は、第一次産業と家内制手工業と、
物々交換経済で成り立っている、
争いのない平和な理想郷に見えたが、
まったく問題がないという訳でもなかった。

ある日、幕末の黒船来航のように、
たった一隻の戦艦「ガンボート」の襲来により、
島全体が征服され得る空前の危機に陥った。

艦砲射撃で援護されながら上陸した武装兵は、
猟銃しか持たない島民を圧倒すると思われた。
けれども雇われた子供、というかコナンが、
世界最後の戦艦(砲艦)を、タイタニック号のように沈めてしまったために、
帰る手立てを失い、食料自給できない上陸部隊は、降伏勧告を受けざるを得なかった。



 「まさか、ガンボートが、、」


 「沈んで行く、、」











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