シンクロニズム 戦艦の論 19 「あたーらしい朝がきた。きぼーの、あーさだ」
連邦緊急伝 第022438号
次世代型歩行兵器「サイド７」より移送
垂直離着陸可能なMS初運用へ
― 航行経路の自治体、反発一切なし ―
地球連邦軍の最新兵器を搭載する戦艦「名称不詳」が23日未明、
スペースコロニー・サイド７に入港した。
船体ハッチを開け、午前8時すぎに1機目のモビルスーツを船積みした。
残りの機体も順次引き上げを始めている。
軍は機体の点検と操縦試験をした後、10月初旬にジャブローに配備し本格運用を始める計画だ。
開発者で技術士官のオスプ・レイ博士は、研究施設から作業の様子を確認し、
「量産されるようになれば、若者が実戦に出なくとも戦争は終わろう」と述べた。
同じ朝の、ある会話
「ちゃんと朝食を取らないと、体の為に良くないのよ」
「避難命令聞いてなかったの？」
「軍艦が入港するから避難するんだってさ」
「ここも戦場になるの？」
数時間後に、
家族すべてを失う少女のセリフである。
(ガンダム第一話より)
夏休みシンクロ研究
(シンクロ検定2 のつづき)
第一管区 ゴジラ→ガンダム→エヴァ
第二管区 ヤマト→ガンダム→『ヤマト2199』
第三管区 ゴジラ→エヴァ→『ヤマト2199』
ガンダム第二話のタイトルは、
「ガンダム破壊命令」であった。
破壊は、
シャアが部下に命じたのではない。
敵の使命は破壊ではなく、
奪取または、データ収集である。
子供には分かりにくいが、
破壊はブライトがアムロに命じたもの。
敵に奪われる前に、
ガンダム(RX-78-2)が、
ガンダム(RX-78-1？)関係品を滅却したのだ。
これにより極秘の「V作戦」は、
ホワイトベースに残った者の記憶と、
参謀本部の限られた者以外にはなくなる。
しかも、ザクの奇襲によって、
最高権限者であろう、ホワイトベース元艦長と、
技術士官のテム・レイ博士(アムロの父親)が遭難していて、
事実上「V作戦」は、運用者がおらず、
運用目的が不明な純粋兵器となるのだ。
生き残った少数のパイロット候補生と避難民は、
この、宙に浮いた入れ物に、
ノアの箱船のごとく頼らざるを得ない。
モノアイ(隻眼)の博士
『宇宙戦艦ヤマト2199』でも、
これに似た事態が起こる。
地球人類の存亡がかかった「ヤマト計画」発動直前、
乗組員が敵に強襲されて、その多くは亡き者になっていた。
やむなく、古代進や島大介など、
まだ若い候補生が、リーダーへ昇格する。
「ヤマト計画」には、
さらに課題があった。
宇宙戦艦の次元波動エンジン起動には、
大電力が必要なのだが、居住地を停電させて集めても
「供給量に達しない」というものだ。
そして、対する解決策が、
エヴァの「ヤシマ作戦」とほとんど同じなのだ。
このオマージュ還流の大元は、
やっぱり『ゴジラ』であった。
東京湾から上陸するゴジラ電撃のため、
政府は総力を上げて、
高電圧鉄条網を湾岸に張り巡らせる。
該当地区住民は、強制避難だ。
作戦本部。
管区ごとに配置された電圧メーターが取り巻く。
オペレーターが坦々と指示を伝えて行く臨場感。
すべての照明を消して大空襲に備える、
第二次大戦下の帝都のように。
ところで、
単身でゴジラを退治した芹沢博士が、
「黒い眼帯」をしているのは、
アジア・太平洋戦争による大怪我が原因だ。
端正な顔立ちの一人の天才は、
不本意ながら、戦闘にかり出され、
敵か、無能な上官の作戦か、味方の誤爆か、
その他、いずれかの理由で、
一生涯消すことのない、
一日として忘れることのない、
深い創傷を負うのであった。
そうだ、検定選択肢の解説を忘れてた。
「命ある限り戦うぞ。決して絶望はしない」
は、ヤマト第一話の沖田艦長のセリフ。
新作でも一言一句残っている。
その全文。
この赤く醜い星が、
母なる地球の姿だとは。
見ておれ悪魔め、ワシは命ある限り戦うぞ。
決して絶望しない、最後の一人になっても、わしは絶望しない。
お詫びと訂正
連邦緊急伝 第022438号配信の中で、オスプ・レイ博士とあるのは、テム・レイ博士の間違いです。大変申し訳ありませんでした。訂正し、お詫び申し上げます。
・以下付録・
『日本国政策』
「クール・ジャパン」官民有識者会議提言 2011.11月より
『ウルトラマン』
「デジタルリマスター版」TOKYO MX・毎日曜18:30放送中
「東京スカイツリータウン」ウルトラマンショップ営業中
「特撮博物館」館長庵野秀明・開館中
『宇宙戦艦ヤマト』
リメイク版第二巻発売中
『機動戦士ガンダム』
THE ORIGINアニメ化発表
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』
Q 11月17日公開・前売券発売中
テレ玉アニメ
ガンダム・ファースト毎木25:10放送中
陽あたり良好！毎金18:00放送中
