シンクロニズム 戦艦の論 6「あんたバカぁ?」
本題は、「ひびき」、「ながと」、「ゆきかぜ」のシンクロである。
ひびきを検索すると、特急と駆逐艦がヒットする。
(あと、仮面ライダーとか、ウイスキーとか、AV女優とか、やきとりとかもね)
ながとを検索すると、戦艦がヒットする。
(あと、やきとりの街長門もね)
前話のつづき。
「ヤマト」、「ホワイトベース」はバトルシップ(戦艦)である。
終戦まで“バトルシップ”はあったが、
そのすべては沈没するか、スクラップにされるか、展示艦になるか、
「ながと」のように原爆実験の標的にされ、現存しない。
現役で戦艦が活躍するのは、
映画『バトルシップ』劇中「ミズーリ」と、
TV版『エヴァ』で、
惣流・アスカ・ラングレーが、
使徒の口に突っ込んだアレくらいである。
アスカの姓は新劇場版で、
惣流から「式波」になり、
戦艦の主砲にやられたガギエルは未登場である。
(前フリ; そうりゅうは空母の名前で戦艦由来ではない)
航空テクノロジー戦主流の現代で、
軍事戦略上、大艦巨砲は無用の長物である。
しかし、
センカンという言葉のひびきが立派なので、
実在しないにも関わらず、
その言葉が残っているのだ。
ところで、
「ひびき」はデストロイヤー(駆逐艦)である。
ヤマトやホワイトベース並みの戦功を上げた、
スーパーレアな浮沈艦だ。
綾波、敷波、巻波も駆逐艦の名前だが、
戦果を上げたかは知らない。
二度の原爆攻撃に堪えた、
戦艦長門のように、
強固な装甲を持たない駆逐艦群は、
魚雷一発で大破するブリキのおもちゃであった。
にも関わらず、
めぼしい太平洋海戦のすべてに参加、
末期には戦艦大和の水上特攻に同行し、
米軍の圧倒的火力に、
日本艦艇が、のたうちまわる中、
生き延びてしまった驚異の艦がいる。
「ゆきかぜ」である。
エヴァンゲリオン第八話で脱線したのでつづく。