シンクロニズム 戦艦の論 5-2 「碧空から舞いおりたら、やさしくだきしめて。」
メディア文化史 原作と原典
〜 アバター、地獄の黙示録、タクシードライバー、フィフス・エレメント 〜
経済・軍事的発展を極めた世界随一の超大国で製作され、
世界史的にもインパクトを与えた文化について構造分析しています。
第四幕 日本地米仏垂迹説 (二) 実写 VS アニメ
『フィフス・エレメント』で半分髪を剃り上げた、奇抜な役を演じたオールドマンは一時、
ハリウッド版『AKIRA』の、モヒカン敷島大佐役に決定したことが発表されていた。
その後、映画製作自体が中止となったが、権利を所有するレオナルド・ディカプリオが、
実写版を再度プロデュースすることになっている。
・戦争プロフェッショナルの掟
キルゴア中佐(ビールを贈るぞ)、クオリッチ大佐(一杯は俺のおごり)
『地獄の黙示録』 『アバター』
↓
「焼き払え! 」
「どうした、それでも世界で最も邪悪な一族の末裔か!」
`Д´)________!__!_!!
「うっぉぉ」
「わぉぉっ」
「すげえぇ」
「世界が燃えちまうわけだぜ」
「クシャナ殿下 バンザーイヽ(´▽`)ノ」
「なぎ払え! どうしたバケモノ、さっさと撃たんか!!」
自衛のために手段を選ばないところは、ちょっと似ている。
↓
指揮官モンスリー(未解説)、指揮官クシャナ(未解説)、エボシ御前(未解説)
『未来少年コナン』 『風の谷のナウシカ』 『もののけ姫』
第四幕 日本地米仏垂迹説 (三) アサシン VS 標的
「漫画家、アニメーション映画監督として長年にわたり、圧倒的な画力(描写)と構図、
物語の構築力、鋭い映像感覚をもとに、優れた作品を数多く発表し、
国際的な注目を集めるなど、わが国芸術文化の発展に大きく貢献した」日本政府発表文より
ノーベル賞の候補者や選考過程は50年間非公開、その期間が過ぎたことから公開された。
自決した肉体改造文士の作品『豊饒の海』第二巻「奔馬」は、
『タクシードライバー』と『地獄の黙示録』に、よく似ている。(いずれ解説)
・暗殺事案の成否
トラヴィス → 大統領候補 → 未遂 → 自決失敗
『タクシードライバー』
ウィラード大尉 → カーツ大佐 → 自決幇助
『地獄の黙示録』
山田中尉 → アキラ → 失敗
『AKIRA』
レオン → マチルダの仇(オールドマン) → 刺し違え
『レオン』
アムロ曹長 → ドズル中将 → 悲しいけどこれ、成功なのよね
「な、何者なんだ?、、」
マチルダ中尉の仇です。
シャア少佐 → ガルマ大佐 → 未必の故意による「友達作戦」成功
「君は、いい友人であったが、、、」
ギレン総帥 → デギン公王 → 歯がゆいけど成功
キシリア少将 → ギレン総帥 → 意外と甘く成功
シャア大佐 → キシリア少将 → 手向けな感じで成功
第四幕 日本地米仏垂迹説 (四) 美少女 VS 天使
『タイタニック』でアカデミー賞を取りこぼしたディカプリオは、
真逆の役作りで『タクシードライバー』のマーティン・スコセッシが監督する、
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でゴールデングローブ賞を獲得した。
『風立ちぬ』の宮崎駿は、外国語映画賞の受賞を逃す。
・舞い降りた天使
1.『タクシードライバー』
大統領(候補)との謁見、多機能携行武器、肉体改造
トラヴィス(元軍人労働者) → ベッツィ(ニューヨークセレブ) → 天使 (モノローグより)
2.『フィフス・エレメント』
大統領との(テレビ)謁見、多機能携行武器、旗艦沈没、巨大客船沈没、秘石の争奪、人体創造
コーベン(元軍人労働者) → リールー(宇宙の神使) → 天使 (何も知らない女の子)
3.『タイタニック』
ジャックの手錠を斧で破壊、巨大客船沈没、秘石の争奪
ジャック(夢見る無産者) → ローズ(貴族階級) → 天使 (モノローグより)
4.「未来少年コナン」
コナンの手錠を手で破壊(未遂)、旗艦沈没、秘石の争奪、ロボノイド、太陽エネルギー、人間改造
コナン(残された少年) → ラナ(テレパス) → 天使 (生まれて初めて見た女の子)
5.『AKIRA』
金田の手錠をレーザーで破壊、旗艦沈没、秘薬の争奪、自警ロボット(改)、SOL(ラテン語で太陽)、人間改造
金田(元不良無所属) → ケイ(テレパス) → 天使 (初めて会う強い女の子)
「未来少年コナン」は小説「大津波」(The Incredible Tide/邦題=「残された人びと」)
を原作としているが、ラナとコナンの設定は、ほぼオリジナルに改編されている。
AKIRAに原作はない。
強いて言えば自著の「童夢」に「大津波」を掛け合わせた感じだ。
世界大戦後の未来に、再び人為的大津波の危機が迫る中、
天心満蘭な主人公と、同年代の友達との関係を軸に、
ストーリーが進展しており、コナンとかなり似ている。
ちなみに、アレグザンダー・ケイが「大津波」原作者の名前だが、
AKIRAの「ケイ」がこれに由来しているかどうかは知らない。