シンクロニズム 戦艦の論 3-4 「奥羽越後が一丸となって、薩長を返り討ちにすんべし！」
「立ち上がれ、覚馬」 〜 VS 奥羽鎮撫総督府 編〜
第21回「会津を救え」
西暦1868年 (慶応4年1月2日)
幕府のバトルシップ2隻が薩摩艦を砲撃、
ここにサムライの意識を二分する「戊辰戦争」が勃発する。
- 中略 -
戦争は膠着状態に入り、三ヶ月あまりが過ぎた。
福島方面
「松平容保」追討を命令された東北の盟主仙台藩「伊達慶邦」、
米沢藩「上杉斉憲」は、共に救済を訴える。
しかし、インテリジェンスに欠ける奥羽鎮撫総督府下参謀「世良修蔵」は、
無礼にもこの嘆願書を握りつぶした。
「今さら何を言うか！」
「こげなもの持って来よる暇に、賊徒(容保)の首を取ってまいれ！」
ここに、会津戦争の火蓋が切られた。
江戸方面
会津藩も恭順嘆願の使者として、
薩摩と親しかった藩士「広沢富次郎」を東征大総督府に放っていた。
参謀西郷との談判を求めるが、取り次ぎにあたった将兵は意味が理解できず、
集団で暴行を加え、その後監禁した。
「この賊徒めが！」
「総督府に入るとは、不届き千万！」
北陸方面
蒼龍と呼ばれた長岡藩軍事総督「河井継之助」は、
若輩者の軍監「岩村精一郎」と新政府軍本陣にて会談。
武装中立論を唱えたが、思想がまったく噛み合ず交渉決裂。
長岡摂田屋本陣に戻り、越後口警備に当たっていた会津藩士、
佐川官兵衛の要請に応える。
「江戸藩邸を引き上げる折り、家具調度を売り払うて」
「ガットリング砲を買い入れて来たいや」
「薩長に劣らぬ武器らて」
「越後五藩と共に、奥羽同盟に加わりますがいや！」
ここに、北越戦争の火蓋が切られた。
京都方面
「どこで間違ったんだ会津は、、」
「象山塾で、都で、長崎で、世界を見ようとして来た、、」
「10年後、100年後に続く、豊かな道を探すはずだった。」
「それなのに会津は今、滅びの道を進んでいる。」
「俺には何もできねぇ、、。俺には何も、ううっ。」
「立ち上がれっ！」
(天よりの吉田松陰の声)
「ただ身一つで立ち上がればよい」
「立ち上がれっ！」
人類の意識を二分する「一年戦争」勃発。
「ジオン公国」滅亡まで、あと365日。
- 中略 -
戦争は膠着状態に入り、八ヶ月あまりが過ぎた。
「さすが我が連邦軍の新鋭戦艦だ」
「この艦とガンダムが完成すれば、ジオン公国を打ち砕くなぞ造作もない」
ここに、Ｖ作戦の火蓋が切られた。
- 中略 -
「うわっ、、、！」
「ち、ちっくしょう」
「こ、ここまでか」
「ララァの所へ行くのか、、、」
「殺しあうのがニュータイプじゃないでしょ」
(天よりのララァの声)
「えっ？」
「そ、そうだな。どうすればいい？」
「フフ、アムロとはいつでも遊べるから」
「あっ、見えるよ、みんなが」
覚醒する白虎隊エースパイロットであった
「ね、アムロなら見えるわ」
「セ、セイラさん」
「た、立って、立つんだ。」
江戸無血開城徳川慶喜の書
土が成るで「城」、言うは成らなかったが「誠」
おまけで福島の方言講座
「ぞうさもねぇ」
会津弁で「たやすい」の意、漢字では「造作もない」
用例
「アームストロング砲とスペンサー銃があれば、薩長を打ち砕くなぞ、ぞうさもねぇ」
おまけで新潟の方言講座
「ガットリング砲を買い入れて来たいや。薩長に劣らぬ武器らて」
↓ 東京弁に直すと
「七曲署をビルごと売り払って、ガトリング砲を買って来たぜ」
「西部警察よりハデなアクションを見せてやるよ」
おまけで国の統治形態講座
・総督府
占領地を統治するために置かれた官庁
・奥羽越列藩同盟
東北に首都を置くことを前提とし、新たな政権確立を目指した軍事同盟
・公国
国王が君主であるが、王国としないのは下位に位置づけるため (例 ジオン公国)
・共和国
選挙によって選ばれた者が国家元首 (例 ジオン共和国)
・付録情報・
『八重の桜』NHK大河ドラマ 次回 6/23 「白虎隊出陣」
「八重、スペンサー、行きまーす。」
