シンクロニズム戦艦の論 10　「司令部に暗号を打電」

『陽あたり不良！』×あだち氏

頼朝を支え鎌倉幕府創設に寄与し、
二度の元寇に抜群の対応力を発揮した安達氏は、
霜月騒動によって滅びた。

この余波は海外脅威の楯となっていた北九州にも及び、
安達氏側についた少弐景資(かげすけ)は、
岩戸(いわと)城にて兄と争い(岩門合戦)討ち死にした。

実力者の台頭が目障りになった、
保身的な組織統制派によって、
背後から斬りつけられる、
という至極ありがちな史実。

さほども有名ではない、
サムライジャパンのひとつの大き過ぎる結末である。

「２１９９年のサムライジャパン」

神艦「ゆきかぜ」

冥王星会戦にて兄、
古代守は地球の楯となる。

甚大な犠牲をはらってメ号作戦は成功、

「天の岩戸開く」

という暗号文が沖田提督より地球に送られる。

恒星と月と惑星のシンクロに、
太陽系が生まれて以来、
最もはしゃいだ金冠列島。

一年後には、
すっかり忘れているだろう。

それでも、

「天照大神が隠れ、世界は暗黒に閉ざされた」

という、
岩戸の古代逸話は、
187年後も残っていたらしい。

さて、
古事記に出て来るこの言葉の意味は？

・以下付録・

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