『シンクロニズム:映画の論』2.0 越年、川越、越後


『新作』公開の年。










『破』、


「復興する都市」のシーン。





どんなに凄惨な事態に陥ったとしても、
時が経てば日常を取り戻し、貪欲な生活を再開する。


兵士でも役人でも芸術家でもない、

残酷を内包した「普通の人々」にかぶせて流れる、美しい旋律は、

邦画『太陽を盗んだ男』からの流用(再製)曲である。
(日テレ放映版ではカット?)


それ、を作る過程で被爆した『男』は、
爆発のカウントダウンに入った原爆を鞄に入れて銀座通りを歩く、
その時バックにかかる雑音(効果音)は、
わらべうた、“とうりゃんせ”。

音声誘導の信号機(盲人用)の電子音である。

「行きはよいよい、帰りはこわい」

という、映画の結末にふさわしい、
暗喩を含んだこの歌詞の発祥地は川越であった。

最近、駅貼の観光ポスターにもなったが、
川越城跡にある三芳野神社参道のことを唄ったということだ。

これは越年の図。

前に書いたように、川越所縁の上杉氏は、
越後の謙信に家督を譲る。

上杉軍旗の“龍”の文字は、総攻撃の際のみに使われた。
もう忘れかけてるが、ヤシマ作戦みたいなもんだ。



ミタさんみたいに

笑わない女の子が、

時代を先取りして言った。


「絆、だから。」


「私には、ほかに何もないもの、、、」



さて、ヒロインの名前がレイコ(ゼロ)で、
原爆の犯人は「14歳の女の子」と指摘したり、
中学生を受け持つ担任教師が主人公であったり、
首都が壊滅したり、

決定的ではないシンクロは、
太陽を盗んだ男』と『エヴァンゲリオンTVシリーズにもあった。

蛇足だが、私が『太陽を盗んだ男』DVDのプロモーションで作成した、
プルトニウムのグッズをイベントで樋口真嗣監督にあげたことがある。
主人公のシンジは彼から来ている名前だ。

参考
『太陽をみるもの』9
http://www.variety.jp/eiganoron/mirumono9.html


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