シンクロニズム 戦艦の論 5-12 「波動防壁を艦首に最大展開。第二船速で敵正面に突入、これを突破する!」
PROJECT YAMATO 1[天の岩戸穿つ]
「銀 河 の 序」 (返歌)
太陽系外に行脚して、地球近似惑星ビーメラといふ所に泊まる
亜空間ゲートは海の面十八里、滄波を隔て東西三十五里に、よこおりふしたり
自由浮遊惑星、みねの嶮難の隈隈まで、
さすがに手にとるばかり、あざやかに見わたさる
七色星団はこぶねおほく出て、あまねく我の敵となれば、
収容所惑星、大罪朝敵のたぐひ、遠流せらるるによりて、
ただおそろしき名の聞こえあるも、本意なき事におもひて、
窓押開きて、暫時の旅愁をいたはらんむとするほど、
大マゼランは日既に海に沈で、月ほのくらく、
銀河半天にかかりて、星きらきらと冴たるに、
帝星ガミラス、沖のかたより、波の音しばしばはこびて、
たましいけづるがごとく、腸ちぎれて、
そぞろにかなしびきたれば、草の枕も定らず、
墨の艦、なにゆへとはなくて、しぼるばかりになむ侍る
あ ら 海 や は る ば る 望 む あ ま て ら す
沖田 十三 (艦長/フクシマ出身)