シンクロニズム『タイタニック』の論
影介 プロフィール 二巻として
- モデルの代表選手 -
『オールジャパン 二大 コンテンツ』
「アロア」と「ローズ」と、「ブリジット」
みんな見た、そして泣いた、、。
その共通項。
其の壱 「アロア」
子供の頃、はまったアニメ『フランダースの犬』の件。
犬の話だっけ？
いや、絵のうまい少年の話。
絵の具を買う余裕がないから、
木の板に炭で重ね描きしていたところ、
おじいさんが見かねて、
“紙と鉛筆”を買ってあげた(無理をして)。
ネロは喜び、
大好きなアロアを描いた。
「色はついてないのか？」(大佐)
「あんなの贅沢です」
再放送でも涙。
其の弐 「ローズ」
さて、「絵描きは食えない」と悟って、泣く泣く広告代理店に就職(俺がね)。
そして、もっとも長期に渡って仕事で関わった映画が、
大もうけ『タイタニック』(1997年公開)。
船の話だっけ？
いや、絵のうまい青年の話。
・ものがたり
アロアとローズが回想するのは、
自分を描いてくれたネロ、ジャック。
瀕死のパトラッシュと、自殺しようとするローズを助ける出会いで始まる。
貧しさは比類ないが、心優しく、才能あふれる彼らには、
絵描きになる夢があった。
しかし、上流階級のコジェ(アロア)家、ブケイター(ローズ)家は、
人の内が見えず、交際に反対する。
ついに犯罪の濡れ衣を着せられ絶望した彼らは、
共に凍死して想い出終了。
(Q , 死の淵でネロ、ジャックが見たものは？)
だれも書いていないようだが、
『タイタニック』の軸は、
日本版アニメ『フランダースの犬』(1975年)。
もはや神話な、つながり(驚異の共通項)
→ “讃美歌３２０番「主よ御許に近づかん」”
ネロとジャックの最後にかかる曲がオマージュでなく、
偶然の一致だとしたら監督、「あなたはエスパーかもしれない」
ジェームズ・キャメロンは日本のアニメ中毒で知られる。
彼も絵描きになるのが夢で、作品中のローズ裸像は彼の手によるもの。
ちなみに20世紀FOXは『フランダースの犬』の映画権を、持っている。
(日本アニメ版と原作『フランダースの犬』は一部異なります。なおアメリカ版はハッピーエンドにされています)
其の参 「ブリジット」
今回の話は、ブリジット・プロフィールのつづきでした。
http://d.hatena.ne.jp/BRIDGET/about
代理店より映画配給会社に転籍し、
『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』(2005年公開)
の宣伝企画でブログを試した。
「日記」や「作文」は苦手、ゆえにモデルが必要だった、
ために、その名残り。
絵描きにもモデルが必要、募集はツイッターにて。
・文中クエスチョンの答え
Q ,
死の淵でネロ、ジャックが見たものは？
ヒント
「天使」
A ,
・ネロ=ルーベンスの絵画
(高過ぎる観覧料を支払えず、それまで見れなかった)
・ジャック=ローズ
(ジャックには、初めて見るローズが天使に見えた。彼女の絵画は、何億か知らないが、巨大な幻のダイヤ回収のために集めた、めちゃくちゃ高いサルベージ料で現れる。その代償として、ローズは件の「ハート・オブ・オーシャン」を海に投げ入れる。彼女にとっては、それでも安過ぎる観覧料であった)
似たような映画の話は、以下より読め進めることができます。
歴史遺産『シンクロニズム:映画の論』
http://www.variety.jp/eiganoron/mirumono1.html
(2001年当時のメルマガを編集したもの。掲示板など一部リンク切れ)
「線描10万回の攻防」
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