「よく見かける普通の似顔絵には美意識が欠けている。」



 これは、対象人物の顔をよく見て似せて描いた絵です。


しかしながら、いわゆる似顔絵とイコールでありません。


似顔絵のモットーとするところは、親しみ易さや滑稽さであり、
どちらかというと描かれる対象を一段低い位置に置くものです。
結果的に美の追求が甘く、チープな印象を与えます。


上から目線の肖像画には、近寄りがたさや重苦しさがあって、
気軽に見てもらうには抵抗が残ります。


その中間で、見るものと対等な位置に置きながら、
似顔絵にないエレガンスを加えることが出来れば、
それは新しいコンセプトになります。


「似ている、似ていない」の感想ではなく、
「評価の基準値を超える」、
つまり具体的にどうこうではなく、
「とりあえずスゴい」と言わせることができれば、
それはもはや似顔絵という言葉では足りなくなるのではないでしょうか。


そして目指したのが「嬢画という思想」です。


まずは美しいかどうか、を最大の戦略ポイントとします。

似顔絵よりもファッションに近いかもしれません。




明日、最新映画に関する告知があります。
(ので、更新が早まりました)